(Music)ヌーベルバーグ2013出演させていただきました
昨日は、東京国際芸術協会主催の日暮里サニーホールで開催されたヌーベルバーグ2013に出演させていただきました。
グリエールのコロラトゥーラソプラノのための協奏曲Op82をどうしてもオーケストラで歌いたい!
と、言い出してから半年。
家庭教師をつけてロシア語を必死に勉強して、グリエールに関する書物・論文を読み解き、3月にはロシアへ行って曲が書かれた現場を見たりすることで、自分なりに曲作りに励みました。
「ロシアの荒涼感がないっ!」と先生に言われて、3月とはいえまだまだ真冬のロシアに行くなんて、ちょっと頭がおかしくなったかもと自分でも思ったくらいですが、何か憑りつかれたかのように、ロシア、ロシア、ロシア、グリエール、グリエール、グリエール、な、半年でした。(頭の中に、ストラヴィンスキー、ショスタコとラフマもチャイコも出てくるんですが、まぁ、大半はグリエールでした)
その夢が実現した夜になりました。
終演後、先生から、夢はこうして強い意志で叶えていくのだと思いましたというメールをいただきましたが、夢は自分で叶えるのではなく、ご指導してくださった先生方、そして、いつも伴奏をしてくださるピアニストの方が音とりから、音合わせまで念入りにご指導してくださり、躓くところは、オーボエと一緒にカラオケまで作ってくれて、練習に励んだ結果で、自分ひとりの力ではまったくありません。
また、今回100名を超えるお客様にお越しいただき、チケットを買ってくださるお客様がいるからこそ、オーケストラにハープを入れた構成での演奏が実現できているのだと、皆様のサポートを心から感謝しています。
GEの先輩方も駆けつけてくださって、こうして終演後にいっしょに喜んでくださって、本当に嬉しかったです。
想像していた以上にいい演奏ができ、指揮者のスティーブ・エレリ氏、東京国際芸術協会管弦楽団の皆様には、難しい曲を選んだのにもかかわらず、オケ合わせの日程もほとんどなかったにも関わらず、素晴らしい演奏をさせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
最後のHIGH Fをあおってくださったお客様! 客席からパワーを頂き、とても気持ちよく、出し続けることが出来ました。本番であそこまで長くHIGH Fを出し続けられるとは思っていませんでした。客席パワーすごいっ!
お客様から頂いたたくさんのお花、お菓子を前に、大曲が終わったからなのか、茫然としています。
これだけ特徴のある高い声がイヤだった頃もあったのですが、今はこの声に産んでくれて、そして、この大曲を4回も5回も歌っても大丈夫なほどの丈夫な喉に育ててくれた両親に感謝しています。
そして、何よりも、約30年ほど前に、ピアノにのめり込んでいた私に、
「ピアノの才能はない、声楽の才能がある」
と言い切ってくださり、ピアノの伴奏から一切私をはずした音楽の先生の決断に感謝しています。1日4-5時間はピアノを弾いていた私には、すべてを否定されたと思い、先生を恨んだことも何度もありました。私が声楽の道に行ったときには、心から応援してくれて、私の決断が正しかったと何度もおっしゃってくださり、くじけそうになると、「あなたには神様からもらった声があるのですから、ちゃんとしなさい」と発破をかけてくださり、ここまでやって来れました。その先生は、ご高齢のため、コンサートにお越しいただくことはできなかったのですが、先生には、演奏のビデオをお送りする予定です。
今でも、コロラトゥーラソプラノは45までが勝負。歌えるときに、歌えるだけチャレンジングな曲を歌いなさいと助言してくださる先生の言うとおり、これからもチャレンジしていきたいと思います!
お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。