Noel M. Tichyさん&Judgment
大学院の特別セミナーでリーダーシップ論の大御所(Action learningの開発者としても著名です)Noel M. Tichy先生が講演されるということで、海外出張から帰国する日だったにも関わらず、スケジュールをなんとか調整して参加しました。
一番前の列に陣取り、会えたら絶対聞こうと思っていた質問を激しいQ&A合戦(この大学院は留学生比率が高く、皆質問をよくするのです)を勝ち抜き(!?)無事質問できました。もっと深い答えが本当は欲しかったけれど、考えるヒントを2つもくださって、これが「先生」の「先生」たるゆえんなんだろうなぁ...と、しみじみ思う。
ICSの竹内先生がTichy氏をカウボーイと呼ぶ理由もご本人にお会いして納得。ホントに知的でアクティブで素敵な方でした。本のイメージ通り。
セミナーの後は先生を囲んで飲み会。先生がされていることと、今私がしていることの親和性がすごく高かったため、先生からずいぶんと話しかけてくださって、とても長い時間いろいろとお話をすることができました。
そもそも大学院の規模が小さいので、集まっていた人数もそれほど多くは無いので、インタラクティブなセッションなのが、我が校のとても良いところだと思います。
最後は写真撮影で先生の隣で肩を組んで撮ってもらえてとてもラッキ〜〜。夏にアメリカでまた会えることになりそうです(わくわく)。
先生の最新刊「Judgment」。オーダーしていたのになかなか届かなくて、やっと本日ゲット。今日は仕事ですごく遅くなってしまったので、お風呂で斜め読みしたのですが、なかなか示唆深い本です。週末にゆっくり読み返すつもりです。
内容(From Publishers Weekly)
Leadership gurus Tichy (Control Your Own Destiny or Someone Else Will) and Bennis (On Becoming a Leader) examine the critical role judgment plays in effective leadership. Calling judgment the essence of leadership, they identify three judgment domains that can undermine any leader’s success—people, strategy and crisis—and explore such challenges as selecting the top team, CEO succession, and crisis as a leadership development opportunity. The good news: even if one isn’t born with good judgment, it can be learned. To sustain it, a leader must have character, courage and clear standards, especially when facing obstacles. For example, Jim McNerney, who became CEO of Boeing when it was amid a Justice Department investigation, developed a story line—or Teachable Point of View—that created and reinforced a theme of high ethical standards, bringing about a new partnership with Boeing’s stakeholders. Additional real-world examples from Royal Dutch Shell, Proctor & Gamble and General Electric illustrate critical points of both good and bad judgment. Easy-to-read charts, lists and matrices reinforce key points. Particularly useful is the final Handbook for Leadership Judgment focusing on the practical level. This engaging and thorough work should be mandatory reading for executives and managers at all levels.
リーダーの決断やdecision makingについて語っているとてもいい本です。
この中に出てくるBest & Worst Judgment Callの話がとても興味深い。私自身の一番良かった・悪かったビジネス上の判断を考えてしまう。彼の話の中にも出てきますが、結局は、人、戦略、危機の3つの要素を見た時に、Best judgment callはそのどれにでも当てはまるケースが多いけれども、worst judgment callの場合は、『人』が理由だったケースが6−7割とは、本当にその通りだと思います。
結局のところ、最後は『人』なのだと、自分の痛い経験も思い出しながら、本を読んだのでした。
(総合評価:★★★★★ リーダーシップ論やビジネス上の決断プロセスについて知りたい方はMUST READ)
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