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Photo_3ご招待いただいたので、赤坂Sacasバージョン「くるみ割り人形」を観てきました。熊川哲也さんがグランド・バレエを手がけると、とってもファンタスティックになると聞いていたので、ちょっと楽しみ。
「くるみ割り人形」は子供の頃からイヤというほど観させられているバレエ。なぜか毎年クリスマスになると父がバレエのチケットを取ってくれたのですが、それが「くるみ割り人形」。同じものを毎年見せるんでなくて違うものを見せてくれ〜と、何度叫んだことか。ABTをはじめ、ボリショイ、ロイヤル、レニングラード、オペラ座...世界中のバレエ団のくりみ割りを観させられました。まぁ、比較対象があるってことはいいことなんだけれど。
さて、熊哲バージョンは、「ホフマンの原作を彷彿させ...」と書かれていましたけれど、個人的には、そっかなぁ〜と疑問。今年はホフマン物語のオリンピアを散々歌ったので、私としてはホフマン原作を彷彿させてくれた方が嬉しいのだけれど。人形の国の世界の話で完結してしまっている以上、原作を彷彿させないわ〜〜。
ファンタスティックなのはホントにいいと思うのだけれど、チャイコの曲の流れを壊しているところはとっても気にくわない。クラシックは、クラシックの形をキープしてこそクラシックと言えると私は信じているので、その中で、どう演出するかがグランド・バレエと呼ぶに値するのではないでしょうか!? 熊川さん、そこのところどう思ってるんですか!? と、聞きたくなりました。
文句を言いたいところは多々あるのですが、舞台美術はものすごく凝っていて、クリスマスツリーが大きくなるところや、時計の使い方のうまさなど、凄いと思うところもたくさんあって、全体的には非常にいい舞台だったと思います。プログラムもプレゼントされたのですが、こちらも非常に凝った作りのプログラムになっていて、勉強になりました。うーむ、やるな、熊哲!と、感動。完璧主義という噂はやはりホントなのね。
カーテンコールのねずみたちがすごくキュートで良かったです。あぁいうサービスは見習わなくてはいけないと思いました。笑いの要素もとっても大事ですね。


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