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Photo池上本門寺の特設野外会場で上演された別所哲也さんの「朗読活劇 義経」(原作は司馬遼太郎)をみてきました。

4月14日にSankei Expressに掲載された別所哲也さんのインタビューを読んでいたので、舞台をとても楽しみにしていました。

「世の中の善悪や人間の正義、不正義に葛藤し、不条理を抱えながらも克服するため立ち向かっていく人物。時代性と普遍性の両方を持っていて、日本人の心の奥底にあるDNAを共有できるのではないでしょうか」と期待する。特に、「強くなければ優しくない、優しくなければ強い資格がない、という義経に凝縮された人間性」には強い共感を覚える。

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オープニングは山主の日慈様のお言葉から。オウム真理教の事件の時を境に、池上本門寺も大きく変わったというお話しが印象的。「お寺は風景にすぎなかった」という若者の言葉から、開かれたお寺を作る活動を始められたそう。今回の義経も、境内をこんな風に使っていいの?と思うほどの舞台でしたが、巫女舞を始め、お釈迦様への畏敬の念が伝わる素晴らしい舞台で、こうした新しい形で、お寺のあり方を作り出していく山主様は素晴らしいと思いました。

舞台は、夕方から夜にかけて、野外であったため、かなり寒く、コートを持っていったのが正解。

寒かったけれども、別所哲也さんの演技は素晴らしく、義経の悲哀に満ちた人生をテンポよく描いてくださり、吸い込まれるようにみてしまいました。舞台を降り、客席を駆け回るなど、朗読を超えた活劇になっておりました。彼にとっては初めての試みだったそうですが、(途中滑舌甘く、噛んでいたところもありますが(笑))、素晴らしい舞台だったと思います。

また、瑞穂舞の浅野瑞穂さんの舞が素晴らしく、義経の母常盤御前役から始まり、北条政子、静御前などをおひとりで舞で演じ分け、神々しいまでの舞でした。

とてもいい舞台で、また機会があれば、このような舞台を見てみたいと思います。

ところで… 義経を知らない若い人が多かったのに驚きました。周囲に座っていた方々が、源平の戦いすら知らず、そして、義経が誰だかも知らず、学校では何をおしえてるんだ!?と、本当に驚きました。別所哲也さんという著名な方が演じられるのでいらっしゃっていたようですが、こういう舞台を見て、歴史に興味を持ってもらえるようになるといいなぁと、思いました。こう思うこと自体、私がおばさん化している証拠!?

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