思考力Exercise 30: サマリーとなる1枚の視覚化は女性誌で学ぶ
うまくまとまった提案書・企画書のカギとなるのが、まとめの1枚。この1枚がいい枠組みであり、いいまとめスライドであると、そのあとはすらすらと書けますし、あるいは、いろいろと書いたものをすばっとキレイにまとめられて提案書が締まるのですが、この1枚が本当に難しいのです。
私もスライドが全然書けない日々が続いていたときに、一緒にプロジェクトをしていた同僚に自分のアイディアを話したら、翌日にそれが提案書になっていて、チーム会議で上司から絶賛されて、深く傷つきました。それ私のアイディアだもん、と心の中で思っても、提案書にできなかった自分が一番悪いのです。そして、その悔しさから、プレゼンテーションの書き方の本をたくさん読みましたが、なかなか決めの1枚の作り方がわからなくて、悶々としていました。
ある日、いつものように美容院で女性誌をめくっていて気づきました。女性誌って、ものすごくうまく作られていて、ヒントになる「枠組み」やレイアウトがたくさん載っているのです。特に美容系雑誌である『VoCe』や『MAQUIA』や『美的』などは、「なるほど〜。こうやって表現するのね!」と頷く枠組みがたくさん載っています。たとえば、今シーズンのファンデーション特集。ファンデーションの特徴が一日でわかるような枠組みが使われていて、自分の悩みや好みに合わせてファンデーションが選べるようになっているのです。
これをまとめの1枚として導入に使い、それぞれの悩みや好み別に解説していく。まとめにも導入にも使えるキメの1枚なのです。「全体像が一発でわかる」。これがサマリーとなる決めの1枚のスライドに求められるものなのです。
これに気づいたときから、私の女性誌切り抜きが始まりました。そして、そこで使えると思った枠組みをどんどん仕事の提案でも使っていくのです。当時は読書習慣がなかったころで、1冊のビジネス書を読むのに1週間以上かかり、しかも内容を理解するのにさらにはかの本を読んだり、ネットで調べたりしなくてはならず苦労していたのですが、女性誌なら読むのも苦にならないし、それどころか楽しみながら勉強にもなるので、一石二鳥。
女性誌を読みながら、いいなぁと思う枠組みやまとめページがあれば、切り抜いておきましょう。
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