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Photo_7夢にみたエルミタージュ美術館にやっと来ることができました。

以前、フィンランドから入ろうとしたことがあったのですが、動乱があり、ロシア国境が封鎖されたため、来ることができず。

泣く泣くあきらめて、フィンランドで遊んでいました。

今回は、夏のモスクワのための下見なのですが、下見と称してあちこち観光をして回る私(笑)

こういう機会でもないとなかなかロシアまで来ることができません。

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かの有名な聖ゲオルギー(大玉座)の間。歴代皇帝による謁見の間で、大使の階段(これを見たときに、おぉ、NHKでやっていたのと同じだ~と思ってしまいました。NHKにどれだけ毒されてるんだ!)から続けて部屋を通された外国の大使が、ここで皇帝に謁見したそう。

玉座が大きいっ!!!

ロマノフ王朝の紋章の双頭の鷲が巨大。

クジャクの時計も本物を見ることができました。残念ながら、動いていなかったけれど、隣のディスプレイに動いたらこうなりますという動画がうつされていて、それはそれは、すごい仕掛け時計。

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エルミタージュには、2枚のダヴィンチの絵があるのですが、1枚は「リッタの聖母」。そして、この「ベヌアのマドンナ」。

初期の作品「ベヌアのマドンナ」に描かれた聖母子像の姿は、後輪を除けば神的なものは感じられない、市民的な母と子の姿でした。

「リッタの聖母」のほうが、ダヴィンチらしい計算されて緻密な構成で、青と赤の鮮やかな衣装。完成度はあきらかにこちらのほうが高いのでしょうが、私はなんだか、「ベヌアのマドンナ」の素朴さにぐっときました。

こうして初期の作品と比べて見られるのは、エルミタージュらしい選択だなぁと思いました。

イタリア留学中に、ダヴィンチはたくさんみる機会があったのですが、何度見てもすごいなぁ。。。と思います。

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ティツィアーノも同じくイタリアの巨匠。

「ダナエ」(左)が有名ですが、個人的には「懺悔するマグダラのマリア」のほうが好き。

イタリア美術は新エルミタージュの半分くらいを占めていて、ダヴィンチ、ティツィアーノ、ラファエロ、カラヴァッジョなど、イタリアを代表する画家の作品で埋め尽くされていて、イタリア美術だけでも、美術館ができちゃうんじゃないかってほどでした。

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でも何がすごいって、このラファエロの回廊。

どこかで見たことがあるぞ、これ。

って思うのも当然。

ヴァチカンのフレスコ画を5人(たしか5人と言っていた)の画家をヴァチカンに送り込んで、布に模写させ、それを持ち帰らせて、再現したというのだから、もうその規模に圧倒されてしまいます。

呼んできて作らせるのもあるけど、画家を送り込んで、模写させて作らせちゃうっていったいどれだけお金をかけて作るんだ!?

その果てしない作業に、ただただ圧倒されるばかりでした。

この後、フランドル美術、オランダ美術、スペイン美術、19-20世紀美術、古代ギリシャ・ローマと、続いていくのですが、あまりの量の多さに、私の中では、もはや消化しきれず。

6時間しかいなかったからかもしれませんが、ゴーギャン、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、モネ、ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコ、レンブラント、ルーベンス…(あぁ、あと思い出せない)と、メジャーどころはおさえたはずですが、あまりの多さに、記憶がごちゃごちゃになってきています。

一応、写真は撮ったけれど、ゆっくりみて、自分の中でちゃんと消化して、そして、もう一回見る、なーんて、ゆとりはまったくございませんでした。

恐るべし、エルミタージュ。

死ぬまでに、もう一度行きたいなぁ。。。(今年の夏にもう一度チャンスがあるかもしれないけれど。。。)

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