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Photo芥川賞受賞作品、小山田浩子さんの「」を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。見たことのない黒い獣の後を追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちる。夫の家族や隣人たちも、何かがおかしい―。ごく平凡な日常の中に、ときおり顔を覗かせる異界。『工場』で話題を集めた著者による待望の第二作品集。芥川賞受賞作のほか「いたちなく」「ゆきの宿」を収録。

主婦にとって、昼寝が一番コストがかからないというくだりに、吹き出しました。確かに、そうですね~~ こういうことをさらっと書いてあるのが、好きです。

人は誰しも見たくないものを見ないようにしているけれど、それはマイナスなことではなくって、それでもいいんじゃない?

と、肯定しているようなストーリーに、最近感じていた罪悪感が消えていきました。

見たくないものを見たらどうなるんだろう?

という興味もわかせる、素朴なんだけれど、興味を起こさせ、それでいて、熱し過ぎない。

ちょうどいいぬるま湯な感じです。

最近の芥川賞は、アクが強い作品が多かったように思うので、こういうほわーんとした作品が新鮮でした。

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