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Photo仕事などでバタバタしていたので、あまりゆっくり読める環境ではなかったのですが、ついつい手元にあったミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」を読んでしまいました。

内容(「BOOK」データベースより)
本書はチェコ出身の現代ヨーロッパ最大の作家ミラン・クンデラが、パリ亡命時代に発表、たちまち全世界を興奮の渦に巻き込んだ、衝撃的傑作。「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、ドン・ファンで優秀な外科医トマーシュと田舎娘テレザ、奔放な画家サビナが辿る、愛の悲劇―。たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、本当に耐えがたいのだろうか?甘美にして哀切。究極の恋愛小説。 

哲学的な部分がもっと理解できると、さらにこの小説を楽しめるんだろうなぁ...と思いながらも、なんとも不思議な小説で、引き込まれてしまいました。
映画化もされているようですが、映画でこの内容すべてをカバーするのは、時間的制限もあるのでほぼ無理と思っていて間違いないでしょう。
性描写が話題になったようですが(友人がそういうことを言っていたように記憶しています)、私はトマーシュとテレザ、サビナなど、すべての登場人物が、肉体だけではなく、精神的にもつながっていっているところが、「人生」そのものを写し出していると思い、そちらの方に強く心を動かされました。
軽く読める小説でないのは間違いないのだけれど、たった1回限りの人生、どのように生きたい?と自分に問いかけながら、そして、ここに出てくる登場人物がバラエティーに富んでいて、自分の考えを反映させながら答えを探していけるので、知的に面白かったです。
(総合評価:★★★★★ こういう小説は好き。高校の哲学の教科書を引っ張りだしてきて、勉強しなおしてからもう一度読み直したい。時間に余裕のあるときに、読みなしたいなぁ.... 今日はバタバタだった)


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