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Photo今年もおいコーの季節がやってきた。年に1度のお楽しみイベントなので、ネットでのレビューはあまりよくないけれど、10年以上続いている「おいコーイベント」を安易に止める気もなく、本をゲット。「おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V 雲の果て」。

内容(「BOOK」データベースより)
失意の勝利は、単身オーストラリアへ。秀人の下で働くようになって半年…。かれんからの手紙は封を開けられることなく、積まれたままになっている。そんな勝利に、丈から手紙が。秀人のすすめもあり、勝利は手紙を読み始めるが…。はたして勝利に何が起こったのか?村山由佳のハートフル・ラブストーリー、新展開のSecond Season、第5巻。

昨年のラストで勝利が起こしてしまった事件で、勝利は、かれんは、家族はどうなったんだ!?と思っていたのだけれど、想像していた通り、村山作品の他の作品と同じような展開になってきた。アボリジニが出てきたときには、「あぁ、もうこれでおいコーの季節は今年が最後だ」と、がっかり。アボリジニが悪いのではなく、癒しと許しの海外放蕩生活がテーマになるのがイヤなのです。おいコーは、村山作品の中でもロングランで続いて行く、勝利の微妙な心の動きまでも書き綴った、恋愛を含めた人間としての成長を見る、ほんわかした、そんな物語だったはず。今どきこんな子いないよ〜と言いながらも、勝利とかれんの恋愛に自分の若い頃の気持ちに重ねあわせて、胸がきゅんとなるような作品だったから魅力だったのでは?(いつの間にか読者がすごく年をとってしまうそんな連載ですが)
そろそろ勝利も就職を考えないといけない時期に来ているから、やはり考える時間(勝利だけでなく作者も)が必要だったからなのかもしれないけれど、事件を起こした後は、海外逃亡!? 民族問題とか出してくるのはいいんだけれど、それでは他の作品と変わらないので、同じ路線になるなら、今年でおいコーは最後かなぁ...(来年は念のため図書館で借りて読むんだろうけど)
1年も待ったのに、とってもがっかりでした。

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