Non Ti Muovere ~日本人とイタリア人の共通点 ~
今年1月に映画館で観たのですが、DVDになっているので、なぜかまたまた見てしまいました。タイトルは、Non Ti Muovere(行かないで)なのに、なぜか日本語訳は、「赤いアモーレ」。彼女の履いてた靴が赤だからかしら?
「激しく求め合った男女の悲しい記憶が綴る、生涯に一度の真実の愛の物語」とか「男性のための恋愛映画」と紹介されていましたが、何度見ても「これが真実の愛ではなくって、監督が描きたかった優柔不断な男の世界では?」と思ってしまいます。
さて、イタリア語の勉強と言い訳をしながら(言葉遣いが悪いのでイタリア語の勉強には向きません)2回目を見てしまったのは、蒸し暑い中、同じように蒸し暑い映画を見たら少しは涼しくなるかなと、家でだらだらしている言い訳だったのだと思います。
この映画を見て2回とも感じたのですが、
- 日本人とイタリア人(特に男性)は似ている
- ペネロペの落ち役ははまりすぎ
- ペネロペのイタリア語がとてもうまい
- 音楽がすごくいい
日本人男性とイタリア人男性は本当に良く似ていると思います。
特に、この映画で描かれている優柔不断さ。地位目当てで結婚した妻と行きずりの浮気相手の間でゆれてゆれて、選びきれないところ。妻の間に子供が生まれて、それでも彼女と逃げるところ。彼女が死んでしまって10数年ひきずり続けるところ。でも、娘が事故から助かったら、彼女をふっきってしまうところ。ホントに、煮えきらず...
監督が主演だから、自分が描きたかったものを描いたのでしょうが、これが、真実の愛の物語かどうかは、かなり疑問が残ります。
ペネロペのイタリア語がとてもうまいのは、映画を撮影している間、ずっと家庭教師をつけ、朝から晩まで、イタリア語を勉強したからだそうです。元々スペイン語とイタリア語は、90%近くが同じだと言われていて、それぞれの言葉が通じるのですが、それにしても、スペイン語なまりがほとんどなく(私のレベルでは聞き分けられない)、すごいと思いました。やはり、語学は、量なんですね。
最後に、イタリア映画全般にいえるのですが、曲がとてもいいです。この映画もToto CutugnoのGli Amoriが主題歌として使われていました。日本ではあまり知られていないのかもしれませんが、Toto Cutugnoはイタリアでは非常に有名な歌手で、サンレモ音楽祭で、4年連続入賞。90年に2位となったこの曲が使われていたのですが、この曲以外に使われていた曲も非常によく、選曲が非常にいいなと思いました。
(総合評価:★★★★☆ 映画として微妙とかいいながらきっとまた見るだろうから)
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