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Photo25ans様のご招待で、10月29日公開の「ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~」特別試写会に出席しました。光野桃さんのトークショーの後、映画が上演されました。

作品解説(cinematopics.comより):ゲーテは自由奔放な若者で、弁護士になるために法律学校に通っている。ある日、美しい少女シャルロッテと出会い激しい恋に落ちるが、彼女は父親の命令でゲーテの上司であるケストナーと結婚することに。失望したゲーテは、自分の最後の気持ちを彼女に伝えるためにペンを執り、ある物語を綴り始める。それは、ゲーテとシャーロッテの叶わぬ恋の物語ーー。文学史に残る傑作「若きウェルテルの悩み」から溢れ出す、青年ゲーテの熱き想いが、今スクリーンで紡がれる。

実話がベースに作られている作品ですが、事実と若干異なる部分があるので、映画のみを見られる方は要注意。イェルーザレムが、人妻への失恋がもとでピストル自殺するシーンがあるのですが、これはゲーテの前で起きたのではなく、後にそう伝え聞いたもの。まぁ、映画なので、そういうところは、ドラマティックに演出するために、変えているのだと思いますが...
久しぶりに、すごく魂を揺さぶられるような映画でした。なぜかというと、ロッテは、ゲーテの才能を信じて、そして、彼がこの小さな田舎町で人生を彼女と彼女の家族のお守りで終わるのではなく、彼自身の才能を花開かせるために使うべきだと、自分の気持ちを殺しても、物語の中では一緒だから...と、ゲーテに別れを告げるからです。私だったら、「私を愛してるなら側にいて」って言っちゃうけどなぁ〜...(笑) 
愛している人だから、愛している人の才能を花開かせ、そして、生きる希望を与える...そんな素晴らしい女性、ロッテとの恋が、ゲーテの人生を変えたことが、じーんと来ます。

「あの人が私を愛してから、自分が自分にとってどれほど価値のあるものになったことだろうー。」(若きウェルテルの悩みより)

自分の価値というのは、なかなか自分では見極められないけれど、誰かに愛されることによって、自分の存在意味を見出すというのは、とても素敵なことだと思います。私の場合は仕事で必要とされることによってになっちゃってるような気がして、反省なんですが...
トーマス・マンが、シャルロッテと60歳になったゲーテとの再会を「ヴァイマルのロッテ」に書いているので、この映画を見た後に、原作及び「ヴァイマルのロッテ」をあわせて読むのもおススメです〜
#相変わらずマニアックと言われそうですが...
映画を見に行かれる女子は「ティッシュ」持参を忘れずに〜〜 涙うるうるですっ!
(総合評価:★★★★★ DVD絶対買います!!)

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