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 「おはようございます」「お疲れさまでした」

 

どんな国の言葉でも挨拶はコミュニケーションの基本中の基本です。特に、英語圏では、言葉を口に出してはじめて評価されるので、状況に応じた会話ができるように、よく使うフレーズはしっかりと頭に入れておきたいものです。

 

コミュニケーションの基本となる挨拶と自己紹介をきちんとマスターすることで、もう一度この人と会いたいな、もっとこの人と話したいなと思ってもらえます。

 

まずは、挨拶。カジュァルな挨拶はすでに皆さんもマスターされていると思いますが、復習のために第1週目でご紹介しました。

 

「カジュアルな挨拶」と「印象に残る挨拶」の違いは「相手を気遣う」「自分を知ってもらう」というひとひねりを加えるかどうかです。

 

例えば、休暇から戻ってきた同僚に対して、How was your vacation?(休暇どうだった?)と聞くのと、How was your vacation? Did you have fun?(休暇どうだった? 楽しんだ?)と聞くのとでは、相手が楽しかったかどうかを気遣った一言を付け加えた後者のほうが、ずっといい感じに聞こえますよね。

 

また、風邪をひいてしまってちょっと体調が悪い日に、同僚から“What’s the matter with you?”(どぅしたの?)と問かれたときに、“I’m fine”(大丈夫)と答えるのと、“I was down with a bad cold, but I’m feeling much better.” (ひどい風邪をひいちゃったけど、だいぶ良くなってきた)と答えるのだと、こちらも後者のほうがぐっとフレンドリーに聞こえます。これは、自分の状況を相手に知ってもらいたい、自分から相手にかかわりたいという意志を表しているからです。

 

カジュアルな挨拶から印象に残る挨拶ができるように、ステップアップを目指しましょう。

 

次に、自己紹介です。初めて会った人からもう一度会いたいと思ってもらうには、「あの人は自分の役に立つ」「あの人は面白い」など、相手にメリットを感じさせなければなりません。

 

私は、場面に合わせて自己紹介を2パターン(ビジネスとプライベート)用意しています。だいたい30秒から1分以内に収まるようにあらかじめつくっておきます。

 

ビジネスでは、この人は自分の役に立つと思ってもらえるように、何が得意なのかをアピールするようにしています。そして、最後に必ず、なんでも聞いてくださいねと言いながら名刺を渡すようにしています。

 

プライベートでは、面白いと思ってもらえるように、インパクトのあるネタを用意します。最近使っているのは「恋愛遺伝子」ネタです。HLAという遺伝子が2人の人間の相性を決めるという学説があり、それを知ってからバイオテクノロジーに興味を持ったという話をしています。

 

お会いした後のメールでは、「恋愛遺伝子の秋山です」と名乗ると、意外と覚えていてもらえるものです。

 

とっさのときにも困らないように、あらかじめ自己紹介をいくつか用意しておくと便利です。

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