思考力Exercise 21: ロジックツリーを作る技術

ロジックツリー

絵: かたぎりもとこ

MECEをおこなううえで便利なのがロジックツリー(論理の木)を作ることです。私は新しい課題に直面したり、仕事で人から相談されたりすると、すぐに紙の裏にロジックツリーを書き始め、自分の考えが「漏れなく、ダブリなく、ずれなく」になっているかを確認してから、話し始めます。

 

ロジックツリーを書くというとなんだかとっても難しそうに聞こえますし、書きなれないうちは難しいかもしれませんが、書いていくうちにどんどん上手になっていきます。

 

以前ご紹介したダイエットを事例にロジックツリーを書いてみましょう。課題は、「ダイエットの全体像がつかめるようにロジックツリーを書く」です。全体像は「「ダイエット」をテーマに2次元で考える」に書いたので、ここではロジックツリーでの表現を見てください。

 

ロジックツリー(食事)

 

もしロジックツリーが書けない!というときには、次の方法でやってみてください。

 

ステップ1:とにかく思いついたものを書く。たとえば、食事制限を思いついたとしましょう。食事制限= 「食事量を減らす」ですね。それ以外の方法はなんでしょうか?「食事量を増やす」ですね。でもダイエットですから、食事量を増やす以外の方法、それは、「食事量を変えない」というのや「食事をとらない」というほかの方法も浮かんでくると思います。ここで何か思いついた「A」ということと、「A以外」という考え方をすると、MECEに分けやすくなります。

 

ステップ2:ステップ1の方法がうまくいかなかった場合にとる方法で、初心者には「漏れ、ダブリ、ずれ」が出やすいので、おススメしていませんが、緊急事態の場合はこの方法を使いましょう。とにかく、思いついたものをどんどん書きならべていきます。ダイエットするには、食事しない。運動する。サウナに入る。など、心に浮かぶまま羅列をしていきます。そして、出てきたものを同じグループにまとめていき、ロジックツリーを作るという方法です。おわかりのように「漏れ、ダブリ、ずれ」が出やすく、それを修正するために膨大な時間を使った結果、それでもきれいにMECEにならないことが多く、効率も悪いですから、最後の最後の手段としてお使いください。

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