食堂かたつむり

Photo出張先の電車の中で、小川糸さんの「食堂かたつむり」を読む。

内容紹介(出版社商品紹介より)
衝撃的な失恋とともに声を失った倫子は、ふるさとに戻り、実家の離れで1日に1組だけのお客を招く食堂を始める。

ものすごく売れている本だと、朝日や王様のブランチなどで紹介されていたので、手に取ってみました。
#ミーハー心から手に取りました。しかも今月は「お料理本月間」です。
食事を作る行為にこれほど心をかけている人がいるだろうか?
母に聞いてみたところ、母は、家族のために、心を込めてお料理をしていると、手抜きしたことは殆どないと言っていました。母はお料理上手で、具合の悪いときでも、母の料理だけは、「おなかに収まる」(母の表現を使ってみました)。いつも「おいしいね」というと、冗談まじりに「愛情っていうスパイスがいっぱい入っているからね」と答えてくれていた母を思い出しながら、この本を読みました。
倫子と母親のやり取りや倫子と周囲の人とのやり取りに、心がほんわかしてきます。
ルビー色のザクロカレー。私も食べてみたいなー、とか、思うお料理がいろいろ出てきて、私も心を込めて食事を作りたいと思った作品。
しかし、世の中で絶賛されているほどの小説ではないと思いました。一体全体どこがそんなにこの本が売れるのかが分からない。後半は涙無しには読めないとあったけれども、「西の森の魔女が死んだ」の方がはるかに心を揺さぶられる。
本ってホントに難しいなぁ..と、一応(?)作家なので、その難しさを改めて噛み締めた本でした。
(総合評価:★★★☆☆ 図書館で借りる程度でいい本。ほんわかします。)


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