シモネッタの本能三昧イタリア紀行

Photo田丸 公美子さんの「シモネッタの本能三昧イタリア紀行 」を読みました。

内容紹介(Amazon.co.jpより)

「しばらく見ないと体がうずく国、イタリア。
その熱き気持ちは、まぎれもなく恋なのである」(まえがきより)
イタリア語通訳歴40年、イタリア恋わずらい歴40年の著者が、200カ所以上の各地を旅した経験を凝縮した記録アルバム50冊をもとに、悲喜こもごものエピソードを綴った珠玉のエッセイ集。
「ローマっ子だけが知る秘蔵の穴場」、「あわや、ミセス・ユニヴァース日本代表!?のミラノ」、「ボローニャ美人の仰天得意ワザ」、「フィレンツェの青く苦い恋」、「シチリアでの僧院の怪異」……おなじみの観光都市も、ひとたび“シモネタの女王”の筆にかかると、人間模様あざやかに、魅力あふれる大舞台へと変身します。
「一人でも多くの老若男女に、イタリアに恋してほしい!」と願う著者による初の紀行エッセイとなる本書は、イタリア未訪問の方にも、リピーターの方にも大満足の一冊となるでしょう。
さあ、シモネッタと手をたずさえ、欲望という名の翼に乗って、本能全開、恍惚の国へと飛び立ちませんか。ページをめくれば最後、あと戻りはできません!

なぜか、静岡に行くときに、田丸公美子さんの本を読んでいることが多いのですが、それはただの偶然です。
#ちなみに、前回読んでいたのは「シモネッタのデカメロン
何十年も前の話なのに、新鮮さを覚えるのは、一重に田丸さんの文章のうまさだと思います。イタリア旅行記がシモネッタの手にかかるとこんなになるのね!と、非常に楽しく爆笑しながら読み終えました。
シモネッタの異名を取る田丸さんの下ねたを期待して読んだ人には、若干物足りなさを感じるかもしれませんが、イタリアという国を非常に深く表現しています。混沌としている中で、幸せに生きる国民性。家族や友人の絆を大切に、「人間らしい」生き方をしている人々。そして、イタリアの中にある貧富の差。日本の格差社会が問題になっていますが、それよりもさらに激しいレベルの格差がこの国にはあります。それを、しんみりとならずに、しかし、きちんと表現している点は素晴らしい。
イタリア生活は散々でしたが、また旅行で行きたくなりました。


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