「私の男」
16日、直木賞と芥川賞が決定。
桜庭一樹さんの「私の男」が直木賞受賞。
#芥川賞は川上未映子さんの「乳と卵」
内容紹介
お父さんからは夜の匂いがした。
狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂『私の男』。
最近の直木賞も芥川賞も受賞の基準がいまいちよく分かんないぞー、と思いながらも読んでしまう私。以前、金原ひとみさんの「蛇とピアス」を読んだときにも同じことを書いた記憶がありますが...
風景や周囲描写がしつこいほど書き込まれているのですが、なぜか主人公などの気持ちが見えない、書かれていない。読み取れということなのかもしれないけれど、あるいは想像しろということなのかもしれないけれど、こういう関係というのはあまり経験が無いし、経験したいと思わないので、創造力が働かない。
もしかするとこういうじっとりねちっとした小説が肌に合わないだけかもしれない。
(総合評価:★★☆☆☆ ヒマなら読んでもいい程度の本かな。近親相姦などの重い話をもっとよく書いている作家はたくさんいる)
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。