私のタイム・マネジメント術(1): 仕事とプライベートの時間配分
ビジネスと音楽を両立しているということで、いろいろなところで、タイム・マネジメント術について聞かれたり、インタビューを受けたりします。そこで、あちこちで言ったり、書いてたりしていることを、自分のサイトにまとめていきます。
仕事とプライベートの時間配分については、多くの人が悩んでいると思います。日々の仕事に追われているうちに、どうしてもプライベートの時間が浸食されがち。しかし、それほど重要ではない雑務のために、大切なプライベートの時間が削られているとしたら、それはすごくもったいないことです。
やるべき仕事をきっちりとこなし、しかもプライベートの時間を確保するにはどうすればいいのでしょうか?
まずは一日二十四時間をどのように使いたいのか、自分にとつての理想の時間配分を描くことから始めてみるといいでしょう。
二十四時間を分解すると、「仕事の時間+プライベートの時間」に分けられます。
さらに仕事の時間は「実労働時間+将来への投資時間」に分解できるし、プライベートの時間も「自分の時間十家族の時間+友達の時間」に分解できます。
こうして分解した「実労働時間」「将来への投資の時間」「自分の時間」「家族の時間」「友達の時間」の五つの項目に対して、それぞれ自分はどれだけ時間を投入したいのか、「基準時間」を設定します。
私の場合は、一日の二十四時間ではなく、一週間、つまり一六八時間で、五つの項目の基準時間を設けています。日によって仕事の忙しさには波があるため、一週間単位で考えた方が、時間管理がスムーズに行えるからです。平日は仕事に集中的に時間を割いても、その分週末にプライベートの時間を確保しておけば、全体のバランスを取ることができます。
こうして、自分が理想と考える基準時間を決めたら、実際の生活はどうなのかをチェツクします。ここで大事なのは、基準時間をきっちりと守ることではなく、自分が理想と考えているところから、自分はどのくらいはずれているのかを知ること。そして、なぜ理想の状態になっていないのか、その原因と対策を考えます。
これを続けることによって、仕事に対してもプライベートに対しても、無駄に費やして
いる時間をなくすことができます。ちなみに私はこの五つの項目の時間配分を、時期によって変えています。たとえば、今は仕事に打ち込みたいというときは、仕事ヘの時間配分を多くするし、今は家族と過ごしたいと思えば、プライベートの時間を多くとるようにしています。
少し前に、家族が急な病気になり、しばらく入院しなければならなくなったことがありました。もちろんそんなときは、「家族の時間」を最優先します。しかし職場に迷惑をかけるわけにはいかないので、周囲へのフォローを、忘れずにやっておくことが大切。そこで私は、退社時間をはっきり決めて、「私はこの時間までしかオフイスにいませんから、重要な用事があったらこの時間内でお願いいたします」とみんなに知らせておきました。それから、「病院にいるので電話には出られませんが、 一時間に一回は留守電をチェックします。緊急の用事があれば伝言をお願いします」とも伝えました。
さらに会社にいる時間の中でも、絶対にミーテイングを入れない時間帯を作り、その時間は必ず席に座っておくようにした。そうすることで用事がある人は、その時間であれば確実に私に会うことができるからです。
このように「意識的な時間配分」と「周囲への配慮」もしっかりと行っておけば、仕事とプライベートの両立は十分に可能です。
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