【小説】アジヤデとピエール・ロティのチャイハーネ

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内容(「BOOK」データベースより)

1876年、イギリスの若き海軍士官ロティは、地中海艦隊の一員としてオスマン帝国を訪れる。ヨーロッパ列強が中東における覇権を競いあうなか、落日のときを迎えようとしているオスマン帝国。そこで彼は、緑色の眼をした少女アジヤデに出会う。彼女はオスマン帝国の首都に囲われたハレムの女。「土地の精霊」アジヤデに恋したロティは、土地の青年の助けを借りて、イスタンブルの城壁の外に位置するイスラームの聖地エユップで、彼女と愛の生活を送るようになる。その間にも、オスマン帝国には戦争の危機が高まって…。オリエントを旅し、異国女性との恋物語を次々と著した、19世紀フランスを代表する植民地小説の大家ピエール・ロティの処女作。

ロティのエキゾチズムを求めて現地の女性と恋をして、異国の地に恋いこがれる過程が非常によく描かれた作品で知られる「アジヤデ」。白人男性の「思い描く」オスマントルコについて延々と書き綴るあたり、「ステレオタイプってすごいなぁ〜」と関心してしまうほど。
そして、この作品をイスタンブールで書いたことはとても有名ですが、彼が作品を書いていたというRabia Kadin Kahvesiチャイハーネへ!
こんなところにくるのはロティ目当ての観光客だけなのでしょう。普通はエユップからロープウェイで行くようですが、道を間違えた私は、観光客のまったくいない、険しい坂道をのぼってのぼってのぼって。。。
途中、「迷ってないかなぁ」とうろうろとしていると、地元の方が「ロティ」と坂の上を指差してくれたり、左へいけと言ってくれたり、行き過ぎ戻れ、というジェスチャーをしてくれたり。。。
Photo_5きっとこんなところにくるのはロティ目当てとわかっているのでしょう。地図にも書いてなさそうな道なき道のようなところをのぼっていき、ようやくチャイハーネにたどり着きました。
チャイをゆっくり飲みながら、山の上にあるチャイハーネでのんびり。そこから見る金角湾の素晴らしい眺めを楽しみながら、帰りはもちろん、ロープウェイでおりました(笑)
缶詰にならないと原稿を書かないので、私はこんなすてきなところだったらきっと何も書かずにのんびりしちゃうだろうなぁ〜〜

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