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今日は、前から観ようと思っていたKingdom of Heavenを観にいきました。

まるどめの友達からは、「宗教映画で十字軍のこともよくわかんないし、いまいちの映画だよ」「うーーーん、微妙かな」とか言われていたのですが、絶対観に行こうと思っていたので、やっと時間ができたので行きました。映画館に入ると、観客はなんと7名。やっぱり人気ないのかなぁ…

舞台は、12世紀のエルサレム。十字軍に参加した一人のナイトが主人公。十字軍とは、聖地エルサレムをイスラム教徒から奪うことが目的の宗教戦争です。西側のキリスト教徒から見ると、義軍だけれど、イスラム教徒から見ると、ただの侵略行為。以前、「誰のための正?」で書きましたが、「正」はいろんな視点があることを忘れてはいけないと思います。

観終ってからの感想。今、この時期の公開ということを考えると、すごくメッセージ性が強く、良い映画だと思いました。

映画を通じて「正しい行為と正しい判断」を問い、主人公は、「一番大切なものは、人の命」だと悟り、最終的には、エルサレムの街を守ることより人の命を守ることを選択します。そして、イスラム軍に降伏し、エルサレムを明渡します。

映画を観ながら思ったこと。

戦争をはじめるときは、聖戦だ、大義だと言うけれど、ではなぜ多くの市民が巻き込まれて命の灯火が消えていくのでしょうか?悲しみや憎しみが残る戦いに、どんな意味があるのでしょうか? 結局は、土地や富を得るためのキレイごとではないのでしょうか?

9.11で大学時代のルームメートを亡くしたことを思い出し、「聖なる戦い」をするよりも、イスラム教も、キリスト教も、ユダヤ教も、全ての人が、お互いの信仰や信念に対し敬意を払い、共存する道を探っていくことはできないのかと思いました。

2005年になっても、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教などの宗教のカベがあり、「Kingdom of Heaven」を築き上げられていない現実。

この映画は、人の命が一番大切なことを訴えかける反戦映画なのではないかと思いました。

個人的には、らい病にかかり、交渉の場に出て行くことで死期を早めると分かっていても軍を率いてイスラム軍のところまで出かけていくエルサレムの王に共感しました。
#また大きな病気してるのになんでそこまで仕事するの?と毎日聞かれるから…
(総合評価:★★★★☆)

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