祝祭音楽劇「トゥーランドット」

Photo_6赤坂ACTシアターこけら落とし、宮本亜門演出の祝祭音楽劇「トゥーランドット」を観てきました。今月はホントに舞台ばっかり観ていますね...

内容
プッチーニの遺作「トゥーランドット」のドラマツルギーを活用し、音楽をオリジナルで書き下ろしてミュージカル化し世界に向けて新しいエンタテインメントを創る。ミュージカル「太平洋序曲」で日本人として初めてブロードウェイロングラン公演を成功させた宮本亜門がアジアに発信するオリジナル作品として演出し、宮崎アニメ、北野武映画で独自の世界観を創り出す久石譲が初本格的音楽劇に挑戦、アカデミー賞受賞のワダエミが衣装を担当する。トゥーランドットにアジアの歌姫A-Mei(アーメイ)*。王女の3つの謎に挑む東方の王子に外部舞台に初めて挑戦する岸谷五朗、王女の氷の心を操るワン将軍に中村獅童と花も実もある役者が揃った。アジアを揺るがす舞台が始動する!
(*本公演の「トゥーランドット姫」役で出演を予定しておりましたケリー・チャン氏は、中国での映画撮影中に大怪我を負ったため、医師の診断により、残念ながらこの度の公演を降板することとなりました。新たに「トゥーランドット姫」役には、“アジアの歌姫”と誉れ高い、台湾出身の歌手「A-Mei(アーメイ)」氏を起用し、予定通り公演を開催いたします。)

安倍なつみがリュー役というミスキャスト?と一瞬思うようなキャスティングで、舞台美術と衣装と演出だけを目的に観に行っていたのですが、安倍なつみさん、思った以上に上手で、びっくりしました。他の配役は最悪だと思ったけれど...
安倍なつみさんは、さすがに、元トップアイドルだけあって、本当に根性あるんだな。息があがってしまうところは、多分舞台やミュージカルの経験不足。あれだけ歌えて演技ができるとは思っていなかったので、ホントにすごいと思いました。将来が楽しみな方で、これから応援していきます!!
アーメイは論外。いくらトゥーランドットだからって、もっと日本語の発音をなんとかすべきだし、その前に、歌が下手! 完全に安倍なつみに食われていました。
そして、中村獅童さん。歌舞伎役者としては将来有望なのですから、今は舞台になんか出てないで、歌舞伎に専念した方がいいんじゃないですか? マイクを通しての声に向かない音域で、声がしゃがれてしまっているし、やはり、歌舞伎役者として成長するためには、今は歌舞伎の基礎をやるべきだと思います。
...と、配役はものすごく問題ありでしたが、舞台装置、舞台美術、演出、衣装はホントに勉強になり、さすが宮本亜門と感動しました。また、今回は、久石譲さんが書き下ろした音楽で、すごく良かったです。オペラのトゥーランドットを歌い慣れている私としては、最初は戸惑いましたけど、こういうストーリー、こういう落ちというのは、うむ、なるほど、と思いました。
劇団四季あたりの実力あるミュージカル俳優達がやると、きっとすばらしい舞台になると思います。
それにしても、第九で書きましたが、この劇場、ホントに芝居向けにつくられています。クラシックやバレエはまず無理ですね。(それでもやるんだろうけど...)


関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


アーカイブ

ページ上部へ戻る