東京バレエ団 ジゼル
格安でチケットを譲っていただいたので、フリーデマン・フォーゲル主演の東京バレエ団創立45周年記念公演「ジゼル」を観てきました。ジゼルは、大好きな上野水香さん。
「フォーゲルが格好良かったから、6月のジゼルを観に行きたい」と4月の東京バレエの感想を書いたところ、行けなくなったからどうですか?とチケットを譲って下さったMさん、ありがとうございました!
配役
ジゼル:上野水香
アルブレヒト:フリーデマン・フォーゲル
ヒラリオン:後藤晴雄第1幕
バチルド姫:坂井直子
公爵:木村和夫
ウィルフリード:野辺誠治
ジゼルの母:橘静子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):
西村真由美-横内国弘、村上美香-小笠原亮
岸本夏未-井上良太、阪井麻美-梅澤紘貴
ジゼルの友人(パ・ド・シス):
乾友子、高木綾、奈良春夏、田中結子、吉川留衣、川島麻実子
第2幕
ミルタ:高木綾
ドゥ・ウィリ:乾友子、奈良春夏
指揮:井田勝大
演奏:東京ニューシティ管弦楽団
上野水香さんは、すごく可愛いジゼル。無邪気さ溢れる少女から、一人の人を想い続ける女性へと変わって行く様がすごい。2幕は、あれだけ踊っているのに、ポアントの音がほとんど聞こえないテクニック!! ジゼルだからだと思うのだけれど、いつもはおしゃべりな背中よりも、首の使い方がうまくって、精霊になってしまったジゼルの哀しみと恋人への想いを実によく現していて、最高のプリマだと思いました。欲をいうなれば「朝の鐘の音」のところは、もう少しがんばって欲しかったけれど...
ミルタはもっと威圧感たっぷりだったほうが良かったと思いました。あまりに怖くなさすぎるミルタはいったいどうなんでしょうね!? ミルタはテクニックだけでなく、表現力も求められる役だから、難しいのだとは思うのですが、研究の余地ありです。
群舞の最後列、真ん中右側の子の手の動きがずれていたのが気になったりしましたが(そんな細かいところ見ないで全体を楽しめば良いのだと分かっているのですが、あまりに動きがずれていて、気になってしまったので)、コールドの方々のレベルも高く、キレイでした。
最後に、今回の目的(?)だったフリーデマン・フォーゲル氏のアルブレヒトですが、格好良かったです。でも、さらっとしすぎたアルブレヒトで、ジゼルがそんなに想ってるんだから、もうちょっと熱くなってもいいんじゃないの!?と、突っ込みたくなりました。ノーブルな感じでいいのだけれど、そして、それがロマンティックバレエの醍醐味だと分かっているのだけれど、最近、もう少し熱いものが欲しいなあ〜〜という気分。
以前、どこのバレエ団だったか忘れたのですが、抑えたノーブルな演技の中にも燃えるようなアルブレヒトが居たことを思い出し、あのアルブレヒトはよかったなぁ〜。フォーゲルはノーブルなのだから、その路線を目指してはどうでしょう!?
...と、好き勝手なことを思う観客を存分に楽しみました!
ロビーには、ラ・バヤデールの衣装が展示されていました。9月のPRでしょうか!? こちらも観に行きたくなりました。
今年はすでに舞台に投下する予算ギリギリになっているのでエコノミー券を入手できたら行こうかなぁ..
予算配分を悩むほど日本のバレエのレベルは格段にあがったなぁとしみじみと思います。素敵なダンサーがたくさん出てきていて本当に嬉しいです。..が、観られる舞台の数は限られているので、本当に悩ましい問題です。
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