ラ・バヤデール

Photo東京バレエ団創立45周年記念公演VII「ラ・バヤデール」を観てきました。
ユカリューシャこと斎藤友佳理さんを観に行くか、上野水香ちゃんを観に行くか悩んだのですが、斎藤友佳理さんの会に仕事が入ってしまったので、自動的に上野水香ちゃんの会に決定。
1幕では、女の争いの場面では、あきらかに、水香ちゃん演じるニキアの方が、強い。ラジャ役の奈良さんは、もう少し成長するといいダンサーになるのだと思いますが、まだまだ水香ちゃんとこういう場面でばっちり並べられてしまうと、見劣りしてしまうのが、残念。
元気のいいニキアがそのまま命果てるところまで続くので、ちょっと勝ち気で元気いっぱいのニキアもいいなぁ〜と、水香ちゃんびいきの私は、思ってしまう。ソロルがイマイチ覇気がない感じ。ニキアが元気が良い分、ソロルがんばれ〜〜と、密かに応援。
2幕の群舞が、坂を降りながら踊るところは、動きがとても揃っていて、観ていて、キレイ。幻影の場という感じがすごく出ていました。水香ちゃんは、とっても元気のよいニキアで、1幕もきっちり魅せてくれて、2幕では、幻影の中で、ニキアとソロルの踊りがすごく良かったです。高岸さんも1幕はかなり優柔不断な男っぽく踊っていましたが、ここでは、ニキア役の水香ちゃんとぴったりあってて、1幕よりも断然いい!
3幕で、いきなりブロンズ像役きんきらきんの金色の衣裳に身を包んだ松下裕次さんが、すごい勢いでジャンプに回転! 「おぉ〜〜、みせるじゃんっ!!」と、拍手喝采。私は、なぜか、ここが一番盛り上がりました(笑)
ラ・バヤデールを見るたびに、毎回思うのですが、私だったら、裏切った恋人を許して、死んだ後の世界で一緒になろうなんて思わないので、ニキアの行動がイマイチ理解できないので、最後の場面は、大仏が崩れたところで終わって欲しいのだけれど、ハッピーエンドにならないから、これはこれでいいのかもしれません。
衣裳は、個人的には、ロイヤルやバイエルンの衣裳の方が好き。色の好みなのかもしれませんが、もう少し色をシックにした方が、幻影っぽくなるので、よかったかも...
初演なので、このレベルまで仕上がっているのは、非常にいい舞台なので、再演を通して、もっといい舞台になるのに期待しましょう!
カーテンコールに、マカロワ女史登場で、場内湧きました。

配役

ニキヤ(神殿の舞姫):上野水香
ソロル(戦士):高岸直樹
ガムザッティ(ラジャの娘):奈良春夏
ハイ・ブラーミン(大僧正):後藤晴雄
ラジャ(国王):木村和夫
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):横内国弘
アヤ(ガムザッティの召使):松浦真理絵
ソロルの友人:柄本弾
ブロンズ像:松下裕次
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り):矢島まい、川島麻実子
パ・ダクシオン:
高村順子、佐伯知香、岸本夏未、阪井麻美
西村真由美、乾友子、高木綾、渡辺理恵
柄本武尊、柄本弾
影の王国(ヴァリエーション1):田中結子
影の王国(ヴァリエーション2):佐伯知香
影の王国(ヴァリエーション3):高木綾
振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
指揮: ベンジャミン・ポープ
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


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