Before Sunrise & Before Sunset

Beforesunrise_2_thumb今週末はお篭りしていて、珍しくほとんど外出せずに自宅にいました。
本当は、「マザー・テレサ」を見るつもりで、シャンテシネまで出かけたのですが、満席でチケットが売り切れていました。マザー・テレサをみる気分だったので、見られないことがショックで、他の映画を見に行く気も、銀座でショッピングする気もうせてしまい、そのまま自宅に戻り、標題の映画2本をDVDで見ました。
映画を簡単に紹介します。(簡単すぎて分からない場合は、シノプスを見てください)

  • Before Sunrise: (1995年公開)

    ウィーンの街に一晩の予定で立ち寄ったアメリカ人青年と、彼と列車で出会ったフランス人の女学生、14時間だけ一緒にウィーンで過ごすことにした二人のあいだに芽生える恋を描いた作品。95年ベルリン映画祭銀熊賞受賞。

  • Before Sunset: (2004年公開)

    前作Before Sunriseで一夜限りの恋に落ちた2人が9年ぶりにパリで再会。ほんの束の間訪れた2人だけの時間を過ごすさまを、リアルタイムで綴ってゆく作品。

    上映時間は81分。彼らが一緒に過ごせるたった85分の時間と上映時間をほぼ同じにしてあるところまで、気を遣って作った作品で、しかも、前作と同じく9年の歳月を経てリリースするこだわりよう。前作から9年間、脚本は監督、主人公のイーサンとジュリーが連絡を取り合い、暖めてきたそうです。

Before Sunriseでは、お互いの距離を埋めていこうと、二人がものすごいスピードで話しをしていくところ。若いからこそ、ひたむきさと、ナイーブさがとてもよく表現されていて、台詞がとてもいいです。
Before Sunsetは、9年という月日を経て、二人とも、ただ純粋なだけの若者ではなく、大人になってしまったことを会話の中でも表現されていて、前作と同じように、脚本のよさが出ています。お互い心の中に9年間存在していたのに、9年前の失った時間は埋めきれなくて、早口で会話を進めていくところが、前作の早口での会話の目的とは違っていて、とても切なくなります。
こんな恋愛もあるんだなと思う、切ない恋愛映画です。
Before Sunriseも終わりは、ウィーンの駅で別れるところ、Before Sunsetは、飛行機の時間を気にしながら彼女の部屋で会話をしながら終るところで、どちらもこの後どうなるの?と思わせる終わり方。その結末は、Before Sunsetの冒頭でジェシーが言うように、本人達にしか分からない、あるいは、見た人の想像にゆだねられている作品です。
私の希望としては、ジェシーはセリーヌの部屋を出て行かず、二人は結ばれることになるハッピーエンディングがいいですね。ジェシーには奥さんとの離婚という泥沼が待っていたとしても、長い人生、一番愛している人と一緒に、喧嘩もするけど、笑い声の絶えない家庭を作った方がいいと思うからです。息子の親権をどうするか?など、頭を悩ませる問題がたくさん出てきたとしても、やっぱり自分が一番幸せじゃないと、周りの人も幸せにならないと思います。
この2人の10年後はどうなっているのだろう?と早くも10年後の続編を期待してしまいます。
(総合評価:: ★★★★☆)

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