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Photo太宰治続きで「斜陽」を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
敗戦後、元華族の母と離婚した“私”は財産を失い、伊豆の別荘へ行った。最後の貴婦人である母と、復員してきた麻薬中毒の弟・直治、無頼の作家上原、そして新しい恋に生きようとする29歳の私は、没落の途を、滅びるものなら、華麗に滅びたいと進んでいく。戦後の太宰治の代表作品。

この作品も15歳の夏に読んだ時には、「いったいこのお姫様はどうやって生きて行くわけ? ただのバカ!?」と思い、そう当時の日記に書き綴ってあったのですが(笑)、今回読んだときには違う感想を持ちました。もしや少しは大人になったという証拠でしょうか!?
今回読んだ時には、太宰ならではの「滅びの美学」なんだろうなぁ...これだけ誰かに想いを寄せることができるってすごいなぁ...と、心にしみてくることがありました。個人的には、愛しの三島由紀夫の方が滅びの美学路線としては好きなのですが、「いまの世の中で、一ばん美しいのは犠牲者です。」のくだりに、ぐっと来てしまいました。
女性の口調で書かれているこの作品、女性の観察力が鋭かった太宰ならではの作品だと思いました。
最近、太宰も悪くないなぁ...と思っています。でもやっぱり、三島はもっと好き(笑)


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