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Photo_2今年は国内出張が多いので、出張先に関連する本を読もうと手にしたのが、なかにし礼さんの「長崎ぶらぶら節 」。

内容(「BOOK」データベースより)
長崎の丸山遊里に愛八という名の芸者がいた。彼女が初めて本当の恋をしたのが、長崎学の研究者・古賀十二郎。「な、おいと一緒に、長崎の古か歌ば探して歩かんね」―忘れられた名曲「長崎ぶらぶら節」との出会い。そして父親のいない貧しい少女・お雪をはじめ、人人に捧げた無償の愛を描く。第122回直木賞受賞作。

「直木賞受賞作なのに、読んでなかった...」と、まず、反省。いろいろと本を読みあさっているつもりですが、手のつけられていないものも多く、改めて「強化月間」や「テーマ」を決めて読むというのは大事だと思いました。
サダが10歳で芸者として売られて行くシーンは、この時代では仕方が無かったのかもしれないけれど、そして、いろいろな小説や映画で似たようなシーンはたくさん出てくるのですが、胸がつまりました。このはじめのシーンと、そして、終わりの、愛八は、光が当たることなく死んでいく虚無感が、同じ重さを感じて、はらはらと涙がこぼれ落ちました。
出張先の長崎をテーマに選んだ本でしたが、もう一度読み返したい本です。


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